Magazine Intervies
<雑誌インタービュー記事>
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有鄰館 東京でもニューヨークでも
できないことを
この街がかなえてくれた・・・

「バックストリート(裏道)」の散歩はまるで宝探し、 音楽が成長する実感も・・・」


有鄰館のそばに住みたくて桐生に

タード 結婚してすぐに、チャンドラはAET(*)として日本に来ることになった。 生まれ故郷ということもあるしね。それで僕も一緒に来たんです。

チャンドラ AETの多くは東京とか大阪に配属されるけど、 私の場合、母親に「日本ならどこがいい?」って聞いたら「群馬がいいよ」って(笑)。 それで希望を出したら、笠懸に来ることになったんです。
AETとして3年勤めたんですが、その間に桐生でたくさんの友達ができた。 そのうちに桐生は人も街も素晴らしいなって思うようになりました。

タード 演奏する機会にも恵まれて、笠懸や足利、館林のホールでも何度か演奏しました。 でも、有鄰館でやったコンサートは忘れられません。 一昨年の2月に阪神・淡路大震災のチャリティーを、7月には日本とアメリカの 戦後50周年を記念して作曲した「PEACE PIECE(組曲・平和)」の初披露をやりました。 そこで僕は、有鄰館とそれを取り囲む町並みの美しさと、 そこに集まる桐生の人々に感銘を受けたんです。 そしてできるだけ有鄰館のそばに暮らし、自分の音楽を深めたいと思って、 桐生に引っ越すことを決めました。

(*)AET- 英語指導助手


桐生の良さは 歩かなきゃ分からない

チャンドラ 桐生のいいところは、やっぱり本町2丁目あたり。 レンガの建物や古い町並みが残ってて、ニューヨークみたいな雰囲気もある。 あと、お寺とか神社もシブイね。西宮神社は夜がゼッタイおすすめ!

タード 僕はなによりも有鄰館。雰囲気がいいし街の環境もいい。 演奏者としても、レンガ蔵の音響は最高です。それから、あたたかい人間関係。 近所の人は僕たちに親切だし、いいコミュニケーションができる。 みんな心でつながっている感じがして、それがたまらなく素敵。 だから、僕たちもここで音楽をやることで、何かを返したいと思ってるんです。

チャンドラ もともと散歩は大好きなんだけど、妊娠中にも歩いたほうがいいって言われて(笑)、 いろんなコースを歩いてみました。細い路地裏なんかにも素敵なお店やレストランがあるんですよね。 毎日発見があって楽しい。とにかく桐生のいいところは、歩かなきゃ分からないと思う。


生活と音楽、両方とも大切

タード 僕にとって大切なのは、生活と音楽。 桐生は僕が音楽をするための理想的な条件がそろっています。 NYや東京では、音楽がどうしてもビジネスライクになってしまう。 こちらが共演者を選べないし、ライブハウスのマスターも経営面を重視しがち。 僕はもっと「アートとしての音楽」を深めたい。 ライフスタイルそのものが自分の音楽表現と重なり合うものだと思うから、 生活環境や自分の精神も豊かでなければいけない。
桐生にはいい生活環境があって、いいステージがあって、素晴らしい人がたくさんいる。 桐生に来てから、僕の音楽はどんどん成長しているという実感があります。

チャンドラ 3月に初めての子ども(ディラン)が桐生で生まれました。 この先は分からないけど、できることなら、桐生に永住したいとも思いっているんです。


チャンドラ・ローリー
1970年東京生まれ。4歳からワシントンDCで生活。 10代で数々のピアノコンクールの最年少記録を更新。92年イーストマン音大卒。 カーネギーホールでの演奏経験も持つ。 93年JETプログラム(語学教育を行う外国人招致事業)のAETとして来日。母は日本人。


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