有鄰館 - 来日以来2回、私はそのステージに立つ機会に恵まれました。
まずは1995年2月、それは阪神大震災被災者救済チャリティーコンサートとして、私自身のカルテットを編成したときのことです。
そのときの会場がたまたま有鄰館だったのですが、その建物と町並みの美しいたたずまい、そしてそこに集う桐生の人々に大きな感銘を受けたことを印象深く思い出すことが出来ます。
そして、なんといっても自分自身の企画で開催した有鄰館でのコンサートは忘れることが出来ません。
日本とアメリカとの間の50年間にわたる友好と平和を記念して、作曲し初演した「PEACE PIECE(平和の曲」。同名のタイトルを与えたコンサートは、第二次世界大戦修了から丁度50年にあたる1995年7月のこと。
そして、そのコンサートの直後に、私と妻のチャンドラは桐生に移り、本町2丁目に住もうと決心したのです。それは、有鄰館にできるだけそばに暮らし、私達自身の音楽活動をさらに深めたいと願ったからです。
有鄰館をつつむ環境、それはとてもあたたかく、また革新的な芸術・音楽・文化を受け入れるのに非常に適していると、私達は確信しています。
そして、『有鄰館ジャズシリーズ』という形で、皆様と文化を分かち合い、歴史を構築していけることに、私たちは、大きな名誉と喜びを感じております。
『有鄰館ジャズシリーズ』は2ヶ月に一回、皆様に素晴らしいジャズのステージをお届けしていきます。
それはソロ、デュオ、おなじみの小編成、そして大規模なアンサンブル、と様々な形で登場する、本物で最高のパフォーマンスです。
皆様、ぜひおいでいただき、お楽しみいただきますよう、心よりお願いいたします。
1997年3月 タード・ローリー