■ 制作秘話(序章)
まず、このCDの発想の発端は龍村仁監督の「ガイア・シンフォニー」という映画に触れた時から始まります。
「ガイア・シンフォニー」が見た人のこころからこころへと伝わり、
日本全国に輪が広がっていくを目の当たりにして、これが本来の映画というものの最も自然な広がり方だと思いました。
そして音楽の世界でも、聞く人のこころからこころへと本当に純粋に伝わって広がっていくCD、
それもなんらかのチャリティにも結びつくようなオムニバスCDがあってもいいのではないかと考えはじめたのが発端です。
そして2年前に自由が丘の葉祥明さんのお店「ジェイク・ハウス」で、
今回のCDジャケットになった葉祥明さんの絵の大きなポスターを見て、
この絵をジャケットにした何らかのチャリティCDを実際に作りたいという構想が浮かびました。
なんといっても、宇宙の中の地球を子供達がみつめている、限りない優しさを感じさせてくれるこの絵にひとめぼれしたからです。
ポスターには「THE PLANET OF LOVE〜Embassy of Galaxy」(愛の星〜銀河の使節」という題がついていました。
それ以来そのポスターの絵と「PLANET OF LOVE」という言葉が頭からずっと離れませんでした。
そしてついに去年の夏、ウォン・ウィン・ツァンさんの地雷チャリティ曲
「If There Were No Mines(もしも地雷がなかったら)」に触れ、
その曲自体の持つ類い稀な素晴らしさは勿論、ウォン・ウィン・ツァンさんの
この曲への深い思い入れを聞いたときに、本当に純粋にこころから感動し、
漠然と考えていたチャリティCDの具体的な目的がはっきりと決まりました。
ウォン・ウィン・ツァンさんのこのCDにこめた思いを、
その他のミュージシャンの方々の力もお借りしつつ、
純粋な意識で応援できるようなCDにしたい、ということです。
そこで昨年9月に葉祥明さんと鎌倉の葉祥明美術館の葉山館長へそれぞれ手紙を書き、
CDの企画主旨を説明し、ジャケットに絵を貸していただくお願いをしました。
そして企画当初よりいちはやくCD制作のパートナーとなっていただいたワンネス・ミュージックの森卓也さんと、
ウォン・ウィン・ツァンさんのご自宅におうかがいして、CDの企画に関してご理解・ご協力をお願いしました。
そのあとは森さんと手分けして、今回の企画に賛同していただけそうなアーチストの方々に声をかけ、
ウォン・ウィン・ツァンさん御自身も含めて、12組のアーチストの方々が揃ってくださったわけです。
当初はすでに発売されているCDから音源をお借りすることしか考えていなかったのですが、
こういった企画内容ならということで、何人かのアーチストの方々がなんとボランティアで新曲を録音してくださり、
結果的に6曲の新曲、そして他の既存曲もそのアーチストの方々の代表曲ばかりが集まりました。
もともとボランティアやチャリティに縁のなかった私が、森さんとご一緒に自費をはたいてでもこのCDを形にしたかったのは、
ほかでもなく葉祥明さんの絵の透明な意識、ウォン・ウィン・ツァンさんの地雷チャリティ曲を作った真摯な思いへの、
自分のこころの深い部分での素直な感動から端を発しており、
それ以外の何ものでもありません。
そして、このCDに込めた願いは、CDのジャケットのなかにも、チラシにも書いた文章に全て表したつもりです。
アーチストの方々に協力をお願いするときにも、その文章に基づいて企画主旨を説明致しました。
CDの発売日である2000年1月28日には、東京渋谷の五島プラネタリウムを借りて行われている「スターライトヒ−リング」というイベントが、
このCDの特集をしてくれました。
満天の星空に、できたての「プラネット・オブ・ラブ」の音が広がった時は、まさに感激ひとしおでした。
約半数のアーチスト御本人達がスケジュールの許す限り、このイベントのお客様としていらしてくれました。
今回のCDは、12組のアーチストの方々と葉祥明さん、またこのCDの制作にかかわってくださった全ての方々のかけがえのない御好意の結晶です。
各々の楽曲自体の素晴らしさは言うまでもなく、CD自体のクオリティ、選曲にも大満足ですし、これは大袈裟でも何でもなく、
このCDの制作に携れたという事自体が本当に自分の人生の宝物のような経験だと思っています。
そして、少しでも私達のこのCDに込めた「祈り」の部分、つまり「地雷に代表される世界の様々な矛盾をやがて人類が克服して、
すべての人がひとりの例外もなく本来の心の自由に行きつけるときがくることへの願い」を、
このホームページを訪れてくださった皆様に御一緒に分かち合っていただければ幸いです。
西川 泰明