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雑誌「軍縮問題資料」に掲載された内容です

地雷被災者救済チャリティーCD「プラネット・オブ・ラブ」の誕生
多くの人がそうだったように、数年前までは、私たちもそこまでの事を知りませんでした・・・。 想像をはるかに超えた事実が、そこにはあったのです。

既に承知の読者の方もいると思いますが、世界中に埋められている地雷の数は数千万個といわれ、 年間2万4千人が地雷で亡くなるか、手足を亡くしています。 そして、今のペースで行くと、世界中から地雷を撤去するのに、約1,000年かかると言われています。
西暦2000年を世界が迎えた今、次の1,000年が終わるまで、世界のどこかに地雷が埋まっていて、 犠牲者が増え続ける事になります。 すでに戦禍が過去のものになりつつある地域でさえ、残された地雷が罪もない子供たちの手足やいのちを日々奪っているのです。 そして今この時にも・・・。

私たちは、それぞれの立場で、音楽制作という仕事に携わり、その中で、それぞれが幸運にも、 かけがえのない様々な経験をしてきました。
それは、映画「ガイアシンフォニー」との出会い、衛星音楽放送局「セント・ギガ」での番組制作。 そして素晴らしい音楽家、アーティスト、多くの人々との出会い等が、 もともとボランティアやチャリティーに縁のなかった私たちに、地雷被災者救済チャリティーCD 「プラネット・オブ・ラブ」を制作するに至っていく道筋を与えてくれたのかもしれません。

そして、CD「プラネット・オブ・ラブ」の制作を決意させた決定的な出来事が二つありました。 一つは、このCDのジャケットのイラストを提供してくれた、葉祥明さんのイラストとの出会いです。 それは、宇宙の中の地球を子供達が見つめている、限りない優しさを感じさせてくれるものでした。 そして、もう一つは、ピアニスト ウォン・ウィン・ツァンさんがボスニアの少女の詩に、 心を動かされてつくった地雷チャリティー曲への真摯な思いでした。 それらは、私たち自身の心の深い部分に純粋な感動を与えてくれました。

こうしてCD「プラネット・オブ・ラブ」は多くの人にささえられて動き出しました。 音楽を通して受けとったものを、またいつか音楽を通して別の形で多くの人に返していければ、 と漠然と考えてきた事が、多くの人のご好意と愛にささえらてひとつの形になったのです。
CD「プラネット・オブ・ラブ」は、この企画に参加したアーティストたちがCDという形で心を合わせ、 地球が美しく生まれ変わることに願いを込めた、いわば「祈り」のCDといえるでしょう。 「美しい地球が生まれ変わるとき」とは「すべての人の心の中に自由がもどるとき」と言えます。 そして、このCDに収録されているアーティスト達の曲のすべては、 それぞれが、それぞれの形で同じメッセージを語りかけてきてくれます。 人生になにがあっても、世界が混沌につつまれていても、本当は人間の心はいつも自由なのだと・・・。

このCDの純益は地雷被災者への支援に使われますが、それは単なるボランティアである以上に、 人間が心の自由を見つけて行くための願いでもあり、 その時にもっとも美しく輝くはずの「地球」への願いをひとりでも多くの人と分かち合いたいという「祈りの」結晶なのです。

今回のCDに参加してくれた12組のアーティストの方々とイラストを提供して下さった葉祥明さん、また このCDの制作にかかわってくださった全ての方々のかけがえのないご好意には、本当に感謝しております。 また、このCDの制作に携われたという事自体が私たちの人生の宝物のような経験だと思っています。 そして少しでも私たちのこのCDに込めた「祈り」の部分、 つまり地雷に代表される世界の矛盾をやがて人類が克服して、 すべての人が一人の例外もなく本来の心の自由に行きつける事への願いを、 この記事を読んで下さった皆様と御一緒に分かち合う事が出来れば幸いです。

CD「プラネット・オブ・ラブ」プロデューサー 西川泰明/森 卓也


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