| 最近問題になっている下北沢問題に関して、スウェーデンの森から一言 昨年、帰国した折りに、下北沢に用事があったので行ってきました。 下北沢というと、東京の中心外に近い高級住宅街というイメージが強いのですが、駅周辺には洒落た小さなお店が立ち並び、特に音楽や芸術・演劇関連等、文化活動が盛んな空間です。同時に僕達中年の世代にも、懐かしさと安堵感を感じさせてくれる不思議な空間でもあります。 そんな訳で「下北」・・・・下北沢を愛するファンの層は幅広く深いと思います。 先日、下北沢に住むその友人から、駅周辺を大きく変えてしまう道路計画・駅周辺の開発計画があるという話しを聞きました。 確かに下北沢の駅はちょっと複雑な感じがするのですが、それも下北沢のコージーな魅力の一部とも云って良いと思っていました。 計画では小田急線が地下に潜るという事もあるのですが、一番問題なのは現在の商店街を分断する形で「環七よりも広いというかなり幅の広い幹線道路」を造る計画があるのだそうです。そんな事になったら、今の下北沢の魅力は一辺に消えてしまいます。何処からそう言う発想が出てくるのでしょうか? 特に地価の高い地域でもあり、土地買収予算だけでも80億円必要だそうです!税金を使って、多くの人達に愛されている空間を消し飛ばす行政とは、一体なんでしょうか?税金の無駄づかいと批判されても仕方が無いでしょう。 ちなみに僕の住んでいるイェーテボリでも、現在、港周辺の幹線道路を地下化する工事が進行していますが、これまで在った幹線道路があった空間を、どの様にするかと云う問題がありました。イェーテボリ市では地元の新聞に、俎上に乗っている幾つかの計画を、完成図の形で掲載し、インターネットで住民の意見を調査する様な事までやっています。イェーテボリ駅、オペラ劇場に近いだけあって、イェーテボリ市の行政側もかなり慎重に、しかも周到に計画を進めようとしています。住民が「良かった!」「良くなった!」と云える様な事をするのが行政のあるべき姿では無いでしょうか?そこで使われるのは皆の税金なのですから! 日本の場合、近年、各地で話題になっているダム建設問題等見ても判る様に、地域住民の強い反対があり、たとえ最高裁で国が負けたとしても、再び建設計画を進めていくというのが、日本独特とも云える行政のやり方です。 本当に東京を住みやすい空間にしたいのならば、人々の心に「和やかさ」や「安堵感」を与えられる空間が必要です。そしてそう言った空間は、国や都の行政の手では絶対創り得ないものなのです。ナンとか広場とか云って行政が計画しても、今の下北沢の魅力は帰ってきません。 本来は、行政が先頭に立って、せっかくある素晴らしい空間を、大切に守り育んで行くべきです。 下北沢には立派な文化が育んでいます。特に若い人達のパワーが強く感じられます。こういう住民の意思を、文字通り大幹線道路建設の名の下に踏みつぶしてしまう様なグロテスクな計画に断固として反対します。 下記のサイトを是非ご覧に頂き、賛同者として登録して頂ければ幸いです。 “Save the 下北沢”のページ : http://www.stsk.net/ 2005年2月 イェーテボリの自宅にて スウェーデンの森 泰人 |